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モノしろ の 「し」

モノしろ の 「し」

刀の彼方 2 (改作後ですよフフフ)

モノしろ 刀の彼方~カタナのカナタ~



白丸「と、優明が嘆いたのが数時間前。俺達は刀を求めてとりあえず西に向っている。」

優明「何で西なんだ?」

のて「刀に近づくと刺客が襲ってくるとか言ってたから、刺客に出くわさないようなら引き返せばいいという原理に基づいて・・・・・適当ですち。」

優明「適当なのかよ。」

紗代菜「あ、ユウ君あれ何?」

優明「建物・・・・かな?よし、とりあえず行ってみよう。」





じょうろ子「う~ん・・・・・・・・・どうやらお茶屋さんのようですね。」

紗代菜「わーい!ユウ君なんか食べてこーよ!」 

優明「う~ん、支払いがどうなるのかな?というかこの世界の通貨単位って・・・・。」

白丸「・・・・メニューはあるみたいだぜ?」

優明「お、どうなんだ?白丸。」

白丸「えーっと・・・・・ああ、ペニーだな。」

紗代菜「和風っぽいのにね。」

じょうろ子「いえ、イギリス人より日本人の方がエロいことを考慮すれば、ここの支払いがペニーでも、なんら不思議は・・・ジュルリ・・・。」

優明「よだれを拭け・・・。ペニーから何を想像したんだお前は。」

じょうろ子「・・・もう、わかってるくせに。」

優明「赤面しつつも目で示すなっ!!」

紗代菜「ねぇ、ユウ君・・・。も、もしかしてペニーの複数形って・・・ぺ・・・。」

優明「ペンスだよ?」

じょうろ子・白丸・紗代菜・「えー?つまんなーいっ!!」

優明「いや、なにがっ?」



声「あ、あの・・・。」

一同「・・・・・・・・・?」

店員(?)「え、えっと、そのっ、お店の前ではお静かにお願いいたしま・・・す。」

優明「き、君は・・・!?そのオドオドした丁寧口調は・・・・。」
白丸「その電子辞書の傘は正しく!!」

優明・白丸「せ・・・。」

紗代菜「・・・誰だっ!?」
優明・白丸「っ!!?」

瀬恋「え!?あっ・・・紗代菜さま!?白丸さまに、優明さまも!?」

じょうろ子「・・・・お知り合いですか?」
紗代菜「そうなの?ユウ君。」

優明「おい。」
紗代菜「???」
優明「いや、少なくともお前は面識あるだろ!?」
紗代菜「うーーーん・・・・・・・・・・・あっ!!」

優明「ふぅ、思い出したみたいだな。」
紗代菜「・・・・・・・・オレオレ詐欺?」

優明「巧妙すぎだっ!!!」

紗代菜「まぁ、冗談はさて置き、瀬恋ちゃんもこの世界に飛ばされてきたの?」
(冗談だったの?)

瀬恋「あ、はい。気がついたらココで働いていて・・・。あの、皆さんも同じようなご経緯で?」

白丸「まぁ、そうだな。」

瀬恋「白丸さま、えっと、こちらの方は?」

優明「ああ、そいつはじょうろ子。痴女って呼んでくれていいよ。」

じょうろ子「優明さん、そういうひどい紹介はさすがにないんじゃないんですか?」

白丸「そうだぞ優明。女王様は『六神器』の一人にあらせられるのだからな。」

瀬恋「えっ!?あの、伝説とか最強とか、そういう形容がたくさん付く感じの『六神器』のですかぁ!?・・・・・・そ、その、 しっ、しし失礼いたしました!そそ、そうとは知らず、とんでもないご無礼をっ!!」

じょうろ子「白丸。余計なことを話さなくても良いのです。あなたも、恐縮なさることはないのですよ?」

優明「なに、じょうろ子って偉いの?」

紗代菜「そうだよ!女王様がわざわざこんなところまで足を運んでくださったんだから。その御一行にも何か振舞ってね、瀬恋ちゃん。」

優明「ここぞとばかりに虎の衣を借るなっ!!」

瀬恋「は、はい!申し訳ございませんっ!!気が回りませんでっ!!」

優明「だから、いいってのに・・・。」

白丸「まぁまぁ、ここはお言葉に甘えようぜ?」

じょうろ子「そうですね。刀に関する情報収集もできるかもしれませんし。」


白丸「かくして、優明一行改め、女王様一行は、和風な茶店でティータイムとしゃれ込むことに相成ったのであった。」

優明「いつの間にかにナレーションキャラ?」

白丸「こういう分業でもしないと優明と白丸が書き分けられないんだよね。」

優明「それは誰の台詞だ?」


瀬恋「あの、ご注文お決まりになりましたでしょうか?」

紗代菜「わぁっ、その着物カワイイね。欲情しちゃう!」

瀬恋「よ、欲情・・・?あ、はい。このお店の最高ご奉仕仕様なのだそうで。」

優明「なぜ、ふつうの茶店にそんなものが・・・。」

白丸「うむ、似合ってるYO。YOU、どんどん着ちゃいなYO」

瀬恋「・・・ジャニーさんですか??・・・それはともかくっあ、ああありがとうございますっ!!」

じゅうろ子「ちゃんと突っ込むところも評価できますね。注文よろしいですか?」

瀬恋「は、はい!なんなりと。」

じょうろ子「では・・・・ピザを。」

瀬恋「え?」

じょうろ子「ピザを。」

瀬恋「えっと・・・・・・・・・。」

優明「いや、無理なら断ってもいいんだからね?」

瀬恋「いえ!いけますっ!!いけますよっ!!!」

優明「ここまで瀬恋ちゃんを必死にさせるじょうろ子の権力ってなんなんだよ・・・じゃあ、俺はコーラ。」

瀬恋「それは無理ですね。」

優明「でしょ?」

紗代菜「紗代はね・・・・うぐいす餅と抹茶♪」

瀬恋「はい、かしこまりました。」

白丸「じゃあ、俺、コーラ。」

瀬恋「・・・・・・・が、がんばってみます!」
(微妙に接客の差が・・・・。)



瀬恋「まず、じょうろ子さんの頼んだもの、お、お待ちしました!」

太った人「・・・どうもニダ。」

優明「おれらが頼んだメニューはわかるとして・・・このおじさんは誰?ニダ?」

じょうろ子「私のピザがみあたりませんが。」

瀬恋「え?こちらがぴ・・・ピザでございます。」

太った人「ピザピザ言うなニダ。核をぶっ放すぞニダ。」

白丸「ピザと言われて太った人を持ってきてしまったのか。仕方が無いミスだ。」

優明「仕方なくない!!それよりもなんか今気づいた!この人北の将軍様に似ている!?ニダとか言ってるし!ヤバいよ!!日本のみんな逃げてええええ」




白丸「それからちょっとして、北の将軍様にも帰ってもらい、どうやったのかピザとコーラもそろってみんなで自分の好きなバラの品種について談笑していた時のことでした。」

じょうろ子「そんなセレブな会話してませんよ。得意な体位についてです。」

優明「そんな娼婦な会話もしてねーよ、アルカナハートの持ちキャラについてだろ?」
白丸「それこそねーよwww」

一同「アハハハハハハハハハハwwwww」

(なんだよこれ?)



紗代菜「?」
キョロキョロ・・・・

紗代菜「??」
キョロキョロ・・・・・

紗代菜「・・・・・・・・・・・・・ねぇ、ユウ君。」

優明「ん?どうした紗代?さっきからキョロキョロして。ほんとかわいいなぁ、お前は。」

紗代菜「なにそれ?キモチワル・・・。 それよりね、このお店なんか変なんだよ。」

優明「キ?・・・・あー・・・・まぁ、いいか。  それで?なにが変なんだ?」

紗代菜「口ではうまく言い表せないんだけど・・・・。なにかが不自然で・・・。」

カチャ・・・・カチャン・・・・

優明「!?」

のて「ん?なんですち?」
優明「ってお前かよっ!!紗代の今の振りから何が来るかと思ったよっ!!」

紗代菜「あれ?のてちゃん。いなくなってたと思ったらいつからいたの?」

のて「え、最初からいたですちよ?」
優明「白丸かっ!!」

白丸「おいっ!のてっ!それは俺のネタだからとるなっ!」
(こいつ、このネタ気に入ってたのか・・・。)

じょうろ子「今まで会話にも加わらずに何をやってたんですか?」

のて「あ、いや、それが。筆者がのてのキャラを使いこなせないとか言って話すに話せなかったっから、のてはみんなの邪魔にならないように食べ終わった器とかを片付けてたんです。・・・・・ち。」
優明「なんだその申しわけ程度の『・・・・・ち。』はっ!!つか、なんでそんな、のてらしからぬ健気なことしてるんだよっ!?」

のて「・・・・・・・これは・・・・・・のてが、好きでやってることでちから・・・。」

優明「困ったように微笑むなーっ!!」

紗代菜「そうだよ!のてちゃん!キャラは大切しないとっ! あ、瀬恋ちゃんコーラお代わり。はい、のてちゃんコレ片付けて~♪」

優明「・・・・・・・・お前も少し傍若無人になってるよな。」

紗代菜「・・・・棒弱分尽に?」

じょうろ子「・・・・・フフフ、ウブなんですね。」
優明「何の話だっ!!」




ガタン・・・



覆面の男「おぬしら、随分にぎやかでござるな。」


じょうろ子「あ、すみません。ご迷惑でしたか?」

覆面の男「いやいや、拙者が話しかけたのはそのようなことではござらぬ。おぬしら旅の者でござろう?」

白丸「ああ、とある『刀』を探して旅をしているんだ。」

覆面の男「ほう・・・『刀』を・・・・。」

じょうろ子「で、話しかけた理由というのは?」

覆面の男「実は人を探している・・・。はさみ姉妹と名乗る、双子の姉妹なんだが・・・。」

優明「っ!?」

白丸「っ!?」

じょうろ子「!?」

紗代菜「もぐもぐ・・・」

のて「っ!?」

紗代菜「っ!?」


覆面の男「どうやら・・・・心当たりがあるようだな・・・・。」
瀬恋「紗代菜さま、コーラお持ちしましたっ!」

覆面の男「もう演技はいい・・・・見つけた・・・。」 

瀬恋「あ・・・・ そう・・・・ でしたか。」


優明「演技? 瀬恋ちゃん・・・・・君は・・・・・。」

覆面の男「フッ 質問はこちらが先だ。・・・・・お前ら双子をどうした・・・・?」

じょうろ子「・・・・・・・・・・。」



白丸(事態は数時間前に遡る・・・・。)

はさみ姉「・・・くそ、まけたぜ・・・。完敗だ・・・。この俺たちより強いヤツがいるなんて・・・。」

妹「まだまだでしたのね、私達。・・・じょうろ子姉さま、どうか・・・。」

姉「俺たちを弟子にしてくれ!」

じょうろ子「うんいいよ」

優明「良いのかよーーーーーーーーーーーーー!!!!!良くないでしょ!敵敵!!!」

白丸「そうだな。元は俺たちの命を狙う敵だったんだ・・・。」

優明「そうだよな!そうだよ白丸!お前だけはまともなこと言ってくれてボクぁうれしいよ!!さすが俺のモノ!」

白丸「もともと敵だったんなら敵の本拠地まで案内できるはずだよな?連れてく価値はあるんじゃないか?」

優明「『そうだな』とか言いつつ否定派っ!?」

じょうろ子「それはそうですよ。白丸は優明さんのモノである以前に、私のモノなんですから。ねぇ、白丸?」

白丸「・・・・・・・ごめん、優明。」

優明「いや、許すけど!!なんでお前はじょうろ子に頭が上がらないの!?」

白丸「・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん。」

優明「なんなんだーーーーっっ!!!」


妹「で、私たちはどうしたら?」

ザッ・・・・・

姉妹「ひっ!」

紗代菜「じょうろ子ちゃん・・・・あんまりヒドイことは・・・・。」

じょうろ子「大丈夫ですよ、紗代菜さん    ・・・んっ。」

姉妹「っ!!」

どぴゅっ・・・・どぴゅぴゅ・・・

姉妹「ふあっ・・・熱ぃ・・・っ!」

優明「なんかかけたぁっ!!?つか『ふあっ・・・』ってなんだよ!?どちらのキャラとも違う!!」

妹「これは・・・・なんですの?白い・・・。」
姉「生温かくて苦いぞ・・・。」

じょうろ子「剥がし液ですよ?」
優明「言ってからかけろや!無駄に卑猥だっ!!」

ペリ・・・・
じょうろ子「あなたたちは強い。しかし、それでも私に負けたのは、修練だけでは埋めようの無い、経験の差があったからです。あなたたちは旅に出なさい。経験を積み、心身を鍛え、その上で私の弟子になりたいというなら付いてきなさい。旅の果てに私を超えたと自惚れたなら、その時は・・・ 再び戦いましょう・・・。」

姉妹「お姉さま・・・・。」

のて「かっこいいですちーっ!」
白丸「格闘漫画みたいだな。」
優明「つか、まんま、 ぷにえ、ぴゅん、ぽたるの関係だろコレ。」
紗代菜「ユウ君、そういうのいらなーい。」

のて「というか丸ごといらないですち。」
優明「ふっ、お前がな。」

のて・優明「・・・・・・・っ!!」

ビシッ!   
    ガシッ!
         ポコスカ!
              ポコスカ!
                    ポコスカ! 


白丸(はさみ姉妹のことを知っているということは、こいつも刺客の一人ということか。
こっちがはさみ姉妹と会ったことはバレちまったが。せめて勝って改心させたことは伏せて話を進めたいところだな。)

覆面の男「よくも・・・よくも、あの人たちをたぶらかしてくれたなぁあっ!!」

白丸「え、なんでそれを?」

覆面の男「なんでって、お前。」

白丸「え?」

優明「いや、ほんと何言ってるんだよ?白丸。」

白丸「え?」

じょうろ子「さっき自分で全部話してたじゃないですか。」

白丸「えーーーっ!!!!?さっきの回想ってモノローグで流れてるんじゃなかったのっ!?」

(あ、わかっててやってたんじゃなかったのか・・・)

覆面の男「許さん・・・。貴様らだけは絶対に・・・。」

じょうろ子「・・・・あなた、あの子達とはどういう関係なのです・・・。」

覆面の男「あの姉妹は我が師だ・・・・。」

紗代菜「和菓子?」

覆面の男「違う・・・我が師だ。」

紗代菜「だから、和菓子でしょ?」
優明「紗代、今はちょっとやめとけ。」

覆面の男「まぁいい・・・・どんな卑怯な手を使ったか知らんが、師匠たちが実力で負けるようなことはありえん・・・・。ここで俺が貴様らを倒して、師匠たちの目を覚まさせてやる。」

しゅらん・・・・

紗代菜「『まぁいい』ってことはやっぱり和菓子なんだね。」
優明「って、それはもういいんだよっ!     ・・・・まずいな、また戦いか。じょうろ子、姉妹の時みたいにお前が・・・。」

じょうろ子「うーん・・・食べたあとに動くのはちょっと・・・。」
優明「ちょっとぉっ!?」

紗代菜「お願い、じょうろ子ちゃん。」

白丸「お願いします、女王様。」

のて「サポートはのて任せるですち。」

じょうろ子「・・・・・しょうがないですね。こうなったら・・・・・・ちょっと野暮用を思い出したので私はこれで。」

優明「『こうなったら・・・・・』って!!! つかどんな用だよっ!!!」

じょうろ子「どうやらまた閉鎖空間が出現したようなんです・・・。」
優明「お願いだから解かる言い訳をしてくれ・・・・。」


覆面の男「・・・どいつもこいつも舐めやがって・・・・。なんでこんなやつらに師匠は・・・。」

瀬恋「油断をしてはなりません。そちらの方は『六神器』の一人なんです。」

覆面の男「な・・・、あの、伝説とか最強とか、そういう形容がたくさん付く感じの『六神器』のか・・・!?」

優明「さっきからその『六神器』ってなんだよ?むしろ『付く感じの』ってなんだよ!!」

覆面の男「フフフ、もしお前が本当に『六神器』ならちょっとした脅威だが・・・。手はず通りであればそろそろアレが効いてくるだろう・・・。」

白丸「アレ?・・・・ま、まさか料理に毒がっ!!」

じょうろ子「うっ・・・・・。」

紗代菜「じょうろ子ちゃんっ!!」

じょうろ子「やっぱりちょっと食べ過ぎましたね。」
のて「紛らわしいですちっ!!」

覆面の男「な、なぜ毒が効かん!?」

瀬恋「あ、す、すみません。実はあまりに予想外な注文だったもので、そっちに夢中になって毒を盛り忘れてましたっ!!」

(ダメな刺客だな・・・。)

覆面の男「く、役立たずめ・・・。国語に代われ!」

瀬恋「ですが、彼女は・・・。」
覆面の男「口答えするな・・・・っ!!」
  ガシッ
瀬恋「そんなっ・・・おやめくださ・・・・・あっ・・・い、いけませんっ・・・・・きゃあ・・・っっ。」
 
 ぽちっ・・・

のて「今の声、ちょっとドキドキしたですち・・・。」
白丸「俺も。」
紗代菜「紗代もだよ・・・。」
じょうろ子「私もです。」
優明「って、全員かよっ!! ま、俺もだけど♪」

覆面の男「実は俺も。」
優明「お前もかぁっ!!」



瀬恋「・・・・・・・・お呼びですか・・・・マスター。」

覆面の男「ああ、やつらを殺す。手伝え・・・。」

瀬恋「・・・・・了解。」

優明「瀬恋ちゃんのマスターってことは・・・・まさかお前・・・!?」

 バサ・・・・ッ

紗代菜「長野君っ!?」

長野「誰だ?長野とは?私の名前はパウワウマン一号。」
瀬恋「・・・・・・同じく・・・・・二号。」

優明「誰だぁああああっ!!!!さっきから一人称変わりすぎだしっ!!」


瀬恋「・・・・・・・。」
長野「・・・・・ふぅ・・・・・・。」

じょうろ子「どうやら、これ以上つっこんでる暇はもらえそうにないみたいですよ・・・。」

長野「フッ、その通り・・・。俺の剣の名は『夢理有(ゆめりあ)』。俺の頭の中で作りだした妄想(イメージ)通りにその刀身を変化させる、変幻自在の剣だ。」

白丸「むぅ・・・・戦闘向きの能力か。」

長野「ああ、お前らが思っている以上に・・・・・なっ!!」

シュバッ
白丸「くっ!」

優明「刀身が伸びたっ!?」

紗代菜「のっびぃっ!」

じょうろ子「紗代菜さん、ドラえもんの先生(旧)のモノマネしてる場合じゃ・・・。」

のて「また、来るですち!!」

シュビビビッゥ!!!

優明「わぁっ!?」

白丸「今度は刀身が割れたぞ!?」

紗代菜「わっれぇっ!」

優明「誰っ!?」

じょうろ子「・・・反撃します!」

カチャ・・・

じょうろ子「散れ!時雨桜!」

のて「どっかで聞いたような技ですちね・・・・・。」

ギギギギギギンッ!!
じょうろ子「盾!?」

長野「言っただろ?変幻自在なんだよ。・・・まだまだいくぜ・・・・。」

瀬恋「・・・・・・・・。」

長野「ハンマーっ!!」
どすんっ!
紗代菜「きゃあっ!」

長野「ドリルっ!!」
ギュイィイイイイン
優明「のあっ!?」

長野「計算ドリルっ!」
バサッ!
白丸「え?えっと・・・にんにがしっ!」

長野「マンドリルっ!」
ウホ・・・
じょうろ子「これはどうすれば?」

長野「むしろマリルっ!」
リルリルぅ♪
のて「か、かわいいですち!!」

長野「マリルリっ!!」
マリルリルぅ♪
優明き「もういいわーーーーっ!!!」

紗代菜「マリルリって『マリルリルぅ♪』って鳴くの?」
白丸「なんて技だ・・・。リアクションが忙しくて死ぬかと思ったぜ・・・。」

優明「ふざけてはいるが底知れない能力だ・・・。のて、また義務を書いて戦うぞ。」

のて「待つですち!相手の力量も測れない内からのての能力を使うのは危険ですち!」

紗代菜「そうだよ!たしかにのてちゃんの能力は自分達より強い相手にも勝つチャンスを作り出すことはできるけど。もし相手が最初から紗代たちより弱かったら、ただ戦況が不利になるだけだよ!それにさっき長野君ははさみ姉妹の弟子って言ってたから、じょうろ子ちゃんより強いってことはないってことでしょ?」

優明「なんか紗代が頭良くなってるーーーーっ!!?(さっき和菓子とか言ってたのに)」

のて「こんなことも解からないのはお前ぐらいなもんですち!これだからチビ人間は使えないのですち!!」

優明「この毒舌小動物め・・・・・。」

長野「なんの相談かは知らんが、よそ見してると・・・・・。」    

ヒュオ・・・・

長野「・・・・・・・死ぬぜ」

紗代菜「ユウ君っ!!」

優明「な・・・・・!!」



















女の子「おにぃちゃ~ん。」





優明「俺は・・・・・・。」


女の子「お兄ちゃんってばぁ・・・。」


優明「俺は死んだのか・・・・・・・・?」



女の子「お兄ちゃん?」



優明「この子は天使?・・・・・いや、死神?」



女の子「なに言ってるの?わたしはお兄ちゃんの妹だよ?


優明「妹?」


女の子「ふふっ、もう、お兄ちゃんったら。」


優明「そうか・・・・・妹か・・・・えへへ・・・。」




じょうろ子「惑わされてはいけませんっ!!」

優明「はっ・・・!」

夢理有「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」

白丸「剣の刀身が女の子の形になっている・・・。」

夢理有「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」

優明「は・・・・はは・・・・そうだよな・・・長野の妄想じゃこんなとこが関の山だよなwww」

のて「とか言いつつ、思いっきり騙されてたち・・・。」
紗代菜「ユウ君って割りと単純だね。」
白丸「純粋って言ってほしいよな?」

優明「ほしくねぇーよっ!!!」

夢理有「お兄ちゃん、またのび太さんたちに迷惑かけたの?」

優明「・・・・にしても。こんなもんでどうやって俺を殺そうとしたんだ?・・・・・・どれどれ・・・・おお、これはなかなか・・・。」

じょうろ子「優明さん、下がって!!!」

優明「え?」

 ぐいっ・・・

夢理有「お兄ちゃん・・・・だぁーいすきぃぃぇええいっ!!!」

 ヒュオン・・・・ッ

優明「・・・・・・・っ!?」

じょうろ子「ふぅ、学習のない人です。」

優明「め、面目ない・・・・・ありがとう。」

夢理有「えへへ、ゆめドジだからお兄ちゃんのこと斬殺しそうになっちゃった♪」

白丸「せ、青龍刀・・・・。」

じょうろ子「厄介な武器ですねぇ・・・・。」

紗代菜「ううん。」

長野「?」

紗代菜「そうでもないよ。」


長野「・・・・・・・・・・・。」

優明「紗代・・・・お前。」

紗代菜「んー、弱点というほどのものでもないんだけどねー。」


スチャ・・・・

じょうろ子「それは・・・・。」
(紗代菜の武器・・・カノン。)

紗代菜「ほら、長野君・・・・銃対剣じゃ分が悪いよ?何か他の武器を出してみれば?」

長野「・・・・・・・・・・・・・・くっ・・・・言われなくてもそうするさっ!」

シュルルル・・・・・ジャキッ!

白丸「・・・・・・・ガトリングガン。」

長野「フッ・・・・どうだ!これでお前より強い武器だぜ?」

紗代菜「ふふっ、やっぱりね。・・・・・・ハッタリでしょ? ソレ。」


優明「え?」
白丸「ああ・・・なるほど、そういうことか。」

のて「どういうことですち?」

白丸「弱点というより観察力の問題だな。」

長野「ハッタリだと?」

紗代菜「その銃は撃てないんだよ。銃の形はイメージできても、高速で飛ぶ弾までは想像で作れないから・・・・。」

長野「・・・・・・・・・・。」

紗代菜「それに。」

カチ・・・・ガチャ・・・・・・・

長野「なっ!」

ズダーーーーーンッ!!!
長野「撃っ!?」

フォオッンー・・・―・・・・・・  ぺら・・・・・


優明「え?今・・・。」

紗代菜「ね、見えたでしょ?」

じょうろ子「ガトリングガンが・・・・・めくれた?」

紗代菜「複雑な形の物を作ろうとすると薄っぺらい紙みたいな物にしか現せない・・・・そうなんでしょ?長野君。」

長野「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


優明「いつ気づいたんだ?」

紗代菜「このお店に入ったときからなんか変な感じがしてたんだよ。まるで絵に描いた舞台にいるような感じがね。長野君が出す物からも同じ感じがしたの。」

じょうろ子「ということはこの店自体が・・・・。」

紗代菜「うん。」

長野「ははは、参ったなぁ!そうさ、たしかに俺の能力が実体化するものにかなり制限がある。まやかしで圧倒して、隙を突いて生け捕りにするつもりだったんだが・・・・・。

気が変わった・・・・お前らやっぱ殺すわ・・・。」

ぞわっ・・・・

じょうろ子「っ!!!・・・・殺気が・・・さっきまでとは比べものに・・・。あ、ギャグではなく・・・・。」

瀬恋「・・・・・殺してはダメ。」

長野「はんっ、命令違反ってか? ・・・・知るかよ。」

瀬恋「・・・・・・・。」

長野「なんだよ?俺とやるってか?」

瀬恋「・・・・そう。あなたは作戦に邪魔・・・。・・・いい意味で。」
(いい意味?)

白丸「仲間割れか・・・?」

長野「ああ、五分預ける。」

瀬恋「・・・・13秒。」

長野「フッ・・・上等っ!」




ジュパッ・・・

じょうろ子「速いっ!」

瀬恋「・・・・・・。」
ぺら・・・・

優明「紙!?分身かっ!!」
紗代菜「後ろ・・・。」

長野「もらったぁああああ!!!!!」

のて「の・・・さらに後ろち!」

ヒュオ・・・
瀬恋「・・・・・さよなら。」

長野「なっ!?」

ぺら・・・・

瀬恋「っ!?」

長野「なんてなぁっ!!」

白丸「上だっ!!」

ガキィイイイイィイン・・・・

優明「傘で受けたっ。」

ザッ・・・・

長野「っとぉ・・・。へへぇ、今ので13秒だ。・・・・計算違いだなぁ。」


瀬恋「・・・・・いいえ。・・・・・もう終わってる。」

どじゅ・・・・

長野「がっ!?」

じょうろ子「今なにを・・・。」

ドサッ・・・・・・

瀬恋「・・・・・・・私たちの任務は双子の所在の確認。・・・・侵入者の身柄確保。
・・・・あなたの私情は『あの方』への反逆・・・。」

優明「『あの方』? お前らはいったい・・・。」

ギン・・・・

瀬恋「答える義務はない・・・。あなたはターゲートでしかない。」
(このプレッシャー・・・身体が・・・。)

長野「・・・・・おい・・・・・待てよ・・・・。」

・・・・ザッ・・・

瀬恋「・・・・・・・。」

長野「まだ終わっちゃいねぇ・・・・。」

瀬恋「・・・・・・・・。」

長野「お前が『あいつ』に入れ込むのは勝手だが・・・・俺のやり方にどうこう言うのは気に食わねぇ・・・。」」

シュルルル・・・・

白丸「また分身・・・。」

じょうろ子「いえ、あれは・・・。」

長野「俺は師匠たちに恩がある。しょぼい能力しかない俺に、戦い方を教えてくれた・・・。」

瀬恋「・・・・『あの方』を裏切った、双子はどうかしている。
・・・・あなたも・・・・そう。」

紗代菜「なんかギャグ少ないよね?」
優明「俺も気づいたがちょっと待ってろ。」

ガシィッ・・・

じょうろ子「あの構え。やっぱり・・・。」

長野「どうかしてるのがどっちかは、この技が教えてくれるさ・・・・。くらえっ!」

ュッ―――

長野「ローリング・・・・アップルッッ!!!!!」

瀬恋「・・・・・・。」

ドバシュッ!!!






瀬恋「・・・・・・ごめんなさい。・・・・こういう状況で不思議系・・・・・負けないから。」



長野「おいおい・・・そんなの・・・
有りかよ・・・。」

ドサ・・・・

優明「いや、ほんとにここまで来てそりゃねーよ。」
紗代菜「かわいそう・・・。」

パシュゥウウウウウウゥウ・・・・・

白丸「店が消えていく・・・。」
じょうろ子「ええ、能力者が意識を失いましたから・・・・。」


ピリリリリリ ピリリリリリ ピリリリリリ

白丸「??」

カチャ・・・

瀬恋「・・・・・はい。   ・・・・・・そうですか。」


優明「なんだ?」
じょうろ子「おそらく、仲間からの通信か何かでは?」

瀬恋「・・・・わかりました。・・・・・今夜ですね?・・・・・ふっ、やめてください・・・それ、セクハラです。」

優明「なんの話してるんだぁあああっ!!!」

瀬恋「・・・・はい、そのように。」

カチャン・・・

のて「終わったみたいですち・・・。」

瀬恋「・・・・・帰還命令。 聞きたいことがあれば・・・・・ある程度答えてもいいそう・・・。」

優明「どういうつもりなんだ?それは。」

瀬恋「・・・・答えられない。」

じょうろ子「あなた達はなぜ私たちを?」

瀬恋「・・・・答えられない。」

のて「刀の在りかを知ってるちか?」

瀬恋「・・・・地下には無い。」

紗代菜「好きな食べ物は?」

瀬恋「・・・・あんみつ・・・とか。」

白丸「今 穿いてるパンツの色は?」

瀬恋「・・・・・ナイショ。」

優明「お前ら無駄なことを聞くなよ!・・・・お前たちは、その・・・もといた世界の瀬恋ちゃんや長野とは違うのか?」

瀬恋「???・・・・・私たちは、パウワウマン一号・・・及び二号。」

優明「だからソレは何なんだよっ!!」

瀬恋「・・・この銀河を統括する、情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース・・・それが私たち。」

優明「ウソだろ。」

ガサゴソ・・・・

優明「ん?なんだその紙は?」

瀬恋「・・・この銀河を統括する、情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用・・・・・・・合ってる。」

優明「カンペかーーーっ!!!」

コクリ・・・

瀬恋「・・・・・練習した。」

優明「練習したのかぁーーーーっ!!!」

瀬恋「・・・・もう時間。・・・・帰る。」

びびゅん・・・・・   ・・・・・

白丸「き、消えた・・・・。」

じょうろ子「これからどうなるんでしょう?」

優明「いや、そのことで本当に悩むことになるのは、こんな微妙な続け方されたハルキさんに他ならない・・・。」

一同「・・・・同感。」

白丸「謎のパウワウマンに刺客組織の影を見た優明き一行。刀を巡る彼らの旅はまだまだ続く・・・続くったら、続く(オーキド声)」


優明「そしてここからまた作者変わるって本当かァァァーーーーーーーー!!」

白丸「本当だァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー!!」

優明・白丸「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

紗代菜「な、なにそのテンション・・・。」

白丸「国語瀬恋かわええええええええええええええええ!!!」

のて「確かにですち。あんな萌えキャラだとは思っても見なかったですち。不思議系のど真ん中ですちけど。落ちも良かったですち。」

じょうろ子「とりあえず『六神器』とかいうのはすばらしいんですが、あと五人もそれらしいモノを作らなきゃいけないということはわかりました。」

優明「そんくらいは頑張れよ!さて、そんなこと言ってたってしょうがないだろ。さっさと旅を続けようじゃないか、ワトソン君。」

紗代菜「そうじゃな、ジョージ君。」

白丸「なるほど、レーガン君もそう思うかね。」

優明「増やすな!!」


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